何を数えているのか
建玉は、まだ開いている契約を、買いも売りも同じように数えます。契約はどれも 1 つの買いと 1 つの売りです。だからこの数値は両側を足したものではありません。市場が抱えているものの大きさを、1 回だけ数えたものです。
Hyperliquid は銘柄ごとにそれを公表します。無期限先物ごとの資産のコンテキストに openInterest が入っており、単位はその資産です。このサイトでは価格の違う銘柄どうしを比べられるように、マーク価格でドルに換えて示しています。
これはストックであってフローではなく、そこが出来高との違いです。出来高はある期間に何が約定したかを数え、またゼロから始まります。建玉はこの瞬間にまだ持たれているものです。新しいポジションのどれもが閉じられるポジションと出会っていれば、たくさん約定しても建玉が同じままで 1 日を終える銘柄もあり得ます。
増える理由と減る理由
- 新しい買いが新しい売りと出会うと増えます。存在しなかった契約が存在するようになり、その両側が新しく持たれます。
- 2 人の保有者が互いに閉じると減ります。買いが、買い戻している売りに売られれば契約は終わり、数値はその大きさだけ落ちます。
- ポジションが持ち手を変えても動きません。買いが、買いを建てる人に売るのは、保有者が入れ替わるだけです。契約は生き残るので、数は変わりません。
- 上限で止まります。Hyperliquid は銘柄ごとに建玉の上限を持ち、上限に達している銘柄の一覧を公表し、それを超えさせる注文を
positionIncreaseAtOpenInterestCapRejectedやopenInterestIncreaseRejectedという名前で拒否します。
価格と並べて読む
それ単体ではほとんど何も語りませんが、価格と並べると少し語ります。価格とともに上がっていれば、お金が入ってきていると語ります。4 つの組み合わせは上の仕組みから出てきます。建玉はポジションが建てられたときだけ増え、閉じられたときだけ減るからです。
| 価格 | 建玉 | この組み合わせが示し得ること |
|---|---|---|
| 上 | 上 | 上昇の裏に新しいポジション。お金がこの銘柄に入ってきている |
| 上 | 下 | 閉じられたポジションでできた上昇。買いが来たのではなく、売りが買い戻している |
| 下 | 上 | 下落の裏に新しいポジション。下げながら建てられた |
| 下 | 下 | 両側のポジションが去っている。向きを変えるより、銘柄が空いていく |
示し得ることと、原因であることは同じではありません。この表が言うのは、2 つの数値を一緒にどう読めるかということだけで、それ以上ではありません。建玉は、誰が建てたのか、いくらで建てたのか、なぜ建てたのかを教えてはくれません。
決して語らないこと
方向です。契約はどれも 1 つの買いと 1 つの売りなので、この数値は作りからして対称です。増えたことはポジションが建てられたことを語りますが、建てた人が買っていたのか売っていたのか、どちらが急いでいたのかは決して語りません。
そのポジションの裏にある証拠金についても、建てられた価格についても、何も語りません。建玉が同じ 2 つの銘柄が、一方は 2 倍で持たれ、他方は 20 倍で持たれていることもあり、後者は強制決済にずっと近いところにいます。この数値は大きさであって、リスクではありません。
そして誰かが記録していないかぎり、過去についても何も語りません。Hyperliquid の API が返すのは現在の建玉だけです。Hyperkeel は 1 時間ごとに記録し、このサイトの銘柄ごとのページは、その記録が始まった時点からの推移を描いています。
それが語るのはどれだけ持たれているかであって、次の 1 分にこの価格でどれだけ売れるかではありません。その問いに答えるのは板で、建玉が大きいのに板が薄い銘柄はあり得ます。そしてそれはまさに、強制決済が価格を動かすときです。
建玉とファンディングを一緒に
2 つの数値は、同じ問いの別の半分に答えます。建玉は銘柄にどれだけ持たれているかを語り、ファンディングはその片側を持つのに今どれだけかかるかを語ります。建玉が多く、ファンディングが強くプラスなら、たくさん持たれていて、しかも買いで持つのが高い銘柄だということです。
どちらも銘柄ごとに公表され、どちらも独立に動きます。建玉がじっとしているあいだにレートが転じることもあり、その逆もあります。このサイトはそれぞれを自分のページで、銘柄ごとに示しています。
エージェントはどう使うのか
建玉は、エージェントの候補銘柄を測る範囲の 1 つです。建玉が、測るのに使った範囲をもう通らなくなった銘柄は、その日は名前と理由つきで外されます。しかもそれは、モデルに何かを尋ねる前です。
大きさの上限でもあります。その日の資産に合わせて数量を決めたラダー全体が、24 時間の出来高の 1 % か建玉の 0.5 % を超えるなら、その銘柄は外されます。置かれた市場に対して大きいポジションは、価格に置いたまま約定を待つことはできません。