定義
マスター口座は API ウォレットを承認して、自分のために、あるいはそのサブ口座のどれかのために署名させられます。それらは署名にしか使われません。口座のデータを問い合わせるにはその口座の実際のアドレスを渡さなければならず、ドキュメントはエージェントのアドレスで問い合わせることをよくある落とし穴として挙げています。エラーではなく空の結果が返るからです。1 つの口座が持てるのは、名前のない承認済みウォレット 1 つと名前つきが最大 3 つで、サブ口座ごとに名前つきのエージェントがさらに 2 つ許され、valid_until で設定する期限は最長でも 180 日先までです。
そうした鍵に何ができて何ができないかは、思い込みではなく実測しました。2026年9月28日、メインネットで、テスト用の口座が新しいエージェントを 1 時間だけ承認し、約 60 の残高に対して 1,000 USDC 分の、お金が動く操作のすべてに署名させました。こうすれば何も動かず、それぞれの答えの理由だけが残ります。この署名者で拒否されたのは withdraw3、usdSend、spotSend、sendAsset、usdClassTransfer、2 つ目の approveAgent、approveBuilderFee で、口座自身のほうは代わりに残高のエラーになりました。通ったのは、注文を出すことと取り消すことです。そして資金の移動がひとつだけ通りました。vaultTransfer で、エージェント鍵が署名した 5 USDC が Hyperliquid のボールトに届きました。
運用上の注意がひとつ、定義とともに置いておくべきものです。ノンスは署名者ごとに管理されており、API ウォレットのノンスの状態は、新しいウォレットの承認によって登録が外れたとき、期限が切れたとき、あるいは登録した口座に資金がなくなったときに、消されることがあります。ドキュメントは、以前に署名された操作がそのあと再生され得ると述べ、エージェントのアドレスを決して再利用しないことを強く勧めています。代わりに新しいものを生成してください。
私たちの構成では、エージェント鍵はコンピューターにあり、ディスク上でパスワードによって封じられ、解錠されているあいだだけガーディアンがメモリーに保持します。ガーディアンは閉じた取引操作の一覧にしか署名せず、鍵はそれ自体で期限が切れ、30 日、14 日、7 日、3 日、1 日前に警告が出ます。そして lpa agent revoke があなたのウォレットとともにそれを退役させます。鍵とそのパスワードの両方を手にした泥棒を、コンピューター上のファイルが止めることはありません。ですから効く歯止めは口座です。そこに入っているものが、失われうる最大です。
例
丸めた数字での例です。1,000 USDC を入れた口座が、エージェント鍵をひとつ、Hyperliquid が許す上限である 180 日先の期限で承認します。その鍵はこの 1,000 USDC に対してポジションを開いて閉じ、銘柄のレバレッジと証拠金のモードを設定できます。そこから 1 セントも出金できず、別のアドレスへ送ることも、現物と無期限先物の残高のあいだで動かすこともできません。それが届く範囲はその 1,000 USDC のすべてで、だからこそ専用の口座が意味を持つ歯止めなのです。